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世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ
2016/04/07
家づくりについて
ウルグアイのムヒカ大統領
ムヒカ大統領のスピーチが絵本になっているとテレビで見ました。
早速「買いたい」と思って一先ずYouTubeで視聴する。私は住宅に携わる一人として大変共鳴をしました。
また、一個人としてとても真似したい生き方・考え方だなととても刺激になりました。
それだけ歳を重ねたせいなのだろうか…
若い時にはなかなか気づかないものですよね。さて、本題に入りますが、この住宅業界において利益のために家を建ては売るといったような会社は山ほどありますよね。いやいや会社は利益を求めて当たり前ですが、その資本主義的な考え方中心で、決してお客様のためにはなっていない家づくりで、恰もお客様にとって一番幸福な家づくりをしていますよって会社が山ほどありますねってことです。
そして家族のためにもっと働き、もっと売るためにもっと稼ぐために「使い捨ての家」を売り続けなければいけないという社会。長く住まえる家ができるにも関わらず…家を建てる人もそろそろ自分たちに本当に求めている家とは何なのかを気づくべき、勉強をすべきではないでしょうか。デザイン重視の偏った考えだけで家づくりをしては決してならないということ、高耐久な家の性能や寿命など家づくりもバランスが大事なのです。
「使い捨ての家」で悪循環にも関わらず、子や孫の世代でまた家を建て消費する。恰も当たり前のように…
世帯数も減少し少子超高齢社会のこれからの時代においてこの繰り返しで豊かで幸福な暮らしができるのでしょうか。またそんな家づくりをしている会社が今後存続し社会に必要とされるのでしょうか。
毎世代ごと長期住宅ローンを組み、ローン返済するために夜遅くまで働き1年がすぎていく。
ようやくローンが払い終えた頃には家の価値は0円、中古住宅市場で流通に耐えうる能力もなく、子や孫にも継承できず使い捨てのように建て壊し新しい家を建てまた長期ローンを組む。組めるのか?その頃はかなりの年齢になっているのではないだろうか。そう思うとなんとも悍ましい人生なのでしょうか。
だから、わかっていただきたい、家づくりの本質を!
あなたは何故家を建てるのですか?
自分の欲求、ステータスを満たすためだけでですか?
何故ならば、家は人生を大きく左右するほど大きな買い物であり、家は「家族に安心と安全を担保する」ということ。これは必要不可欠なことなのですが、それに気づいていない人があまりにも多くいらっしゃいます。それさえ備えればいいのにも関わらず。
「今の私には、そんな大きな家はいらない」
「家族みんなが心地よく暮らせるちょうどいい広さの家」
「シンプルな生活、身軽な生活、大事なものを再発見する生活、良いものを長く大切に使う生活」
これからの時代このような暮らし、人生・仕事をしていきたいものだと改めてムヒカ大統領のスピーチを見て思い考えらされるのである。幸福が私たちにとって最も大切なものだから。